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咀嚼は健康長寿と豊かな幸せ!


よく噛めば噛むほどに食材をよく味わうことができます。そして、唾液の分泌が促進されます。この唾液は、消化・吸収を促進するため、栄養摂取に大きな役割を持ちます。また、肥満の予防や脳の活性化を促します。さらには、生活習慣病を予防し、認知症の発症や要介護への移行を抑制することにもなります。すなわち、十分な咀嚼が、健康長寿に多大な可能性を与えてくれます。
 食事は栄養とカロリーのバランスを考え、よく噛む習慣をつけること。加えて、適度な運動習慣を身につけることが、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、ガンや認知症などの病気の予防につながります。
 つまり、子どもの頃からよく噛む習慣をつけることは、将来のオーラルフレイルの予防へとつながっていくことが期待できるのです。





2018年11月03日

歯周病は炎症・傷!

 

米国大衆紙 USA Todayに「Floss or Die」、日本語では「フロス(糸ようじ)をするか死を選ぶか」という趣旨のメッセージが発せられました。

歯周病(炎)と糖尿病、心血管系疾患、腎臓病、非アルコール性脂肪肝炎、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎などとの関連が明らかになってきたからです。つまり、デンタルプラーク(歯垢)の中の細菌が身体の中に入り込み、全身的な病気をひきおこしてしまうことがわかってきたのです。


では、なぜデンタルプラーク中の細菌が身体の中に入るのでしょうか?答えは、歯周病(炎)の病態が「傷」だからです。 生物の場合、上皮(皮膚・粘膜)が裂けた部分のことを「傷」とよびます。その傷とは、上皮(皮膚)がないため、上皮下の血管と結合組織が露出した状態といえます。ですから、血管から細菌が入ってしまい、細菌が血流にのって全身に回って体に悪さをしてしまうのです。


歯周病も、エナメル質という歯の表面の上皮と歯ぐきの上皮が裂けた状態ですから、同じく「傷」なのです。

さてその「傷」ですが病態的にいえば、この「傷」は「炎症」です。炎症は生体の防衛反応ですから、細菌に対して血管結合組織そして白血球が反応して、生体が腫脹・発赤・発熱・疼痛などを起こすわけです。この生体の警告を無視して放置すれば、身体の中の臓器が炎症を起こすわけですね!つまり、歯ぐきが腫れても放置している時には、体中に細菌が侵入していっているというわけですよね。

中等度の歯周病の場合、その歯周ポケットの炎症を広げてみると手のひらの大きさになります。皆さま手のひらが炎症おこしていたらすぐに病院に駆け込みますよね。そう考えると歯周病は本当に怖い生活習慣病なのですよ。

 


2018年09月30日

 ガブッと食べて&鼻で息をするべし!

 

最近、口呼吸の子供が多くなってきています。
口呼吸は、鼻呼吸より一度にたくさんの空気を吸いこめます。特に、子どもの鼻の穴は小さいですから口呼吸が楽な人も少なくありません。また、口の周りの筋肉が未発達だと、何かに熱中している最中や寝ているときに自然と口が開いてしまいやすいのです。

その結果、口で呼吸をする習慣がついてしまうのです。しかし、口呼吸をしているといろいろなデメリットが出てくるのです。

 そのデメリットは

①風邪をひきやすくなる 
②歯並びが悪くなる 
③むし歯になりやすい 
④睡眠時無呼吸症候群になりやすい

鼻呼吸には舌の位置も大切になります。
舌は筋肉のかたまりですので筋トレが必要です。
「食事は運動」お子様に健康な歯並びをプレゼントするために、食材は大きめに(噛み切るために)、食卓に水分をおかないように(食べ物を流し込まないように)しましょうね!


2018年09月01日

受動喫煙に注意!

 喫煙は歯周炎の最大のリスク!吸ってなにもいいことがないし、周りにも迷惑をかける。加熱式タバコも最近の研究では怪しくなってきています。愛煙家には耳の痛い話ですが今回は受動喫煙について…
 タバコは吸っている本人以外にも影響を与えます(受動喫煙)。本人は吸っていなくても、家族に喫煙者がいる場合などに、歯肉に変化がみられることがあります(歯肉の繊維化、メラニン色素沈着、歯肉炎、歯周炎など)。
 換気扇や空気清浄機では、受動喫煙をなくすことはできません。目の前で吸わなくても、髪や衣服、吐く息からも有害物質が排出されます。受動喫煙の影響は強く、同じ部屋の中はもちろん、別の部屋やベランダなどで吸っても、扉の隙間から煙が入りこんでくることがわかっています。
 換気扇ではすべて吸いとることはできませんし、空気清浄でもすべての有害物質を取り除くことはできません。分煙では受動喫煙をなくすことはできないのです。
 また、吸い終わってからしばらくは、吐く息の中にも有害物質が存在することを知っておきましょう。
 昨今、公共施設、病院、学校など人が集まる場所において、分煙ではなく敷地内全体を禁煙にすることがスタンダードになりつつあります。自治体で受動喫煙防止のための条例を制定するところも増えてきています。ご自身の健康のためにはもちろんですが、大切なご家族のためにも禁煙を進めましょう。

受動喫煙の影響

 

禁煙の木

2018年08月01日

義歯専用インプラントで快適食生活を‼

上顎の入れ歯にくらべて、下顎の入れ歯は食事中に動きやすい(唇と舌に挟まれているうえに、下顎自体が上下左右に動いて咀嚼するため)、そのために患者様は下顎の義歯で悩むことが多いのです。
 それを画期的に改善するのがインプラントオーバーデンチャー。顎の骨に2~4本のインプラント(本数はお口の状態によって異なる)を埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつけます。通常の総入れ歯であれば、粘膜(歯茎)だけで支えることになりますので、食事中にずれたり、食べ物が挟まったりして、痛みや食べづらさなどの問題が起こりやすくなりますが、インプラントを使ったオーバーデンチャーは、インプラントの上に、連結するためのパーツを接続し、それにピッタリと合う総入れ歯を装着させます。インプラントに総入れ歯がしっかりと固定されますので、通常の総入れ歯に起こりがちな問題が解消され、よく噛んで食べられるようになります。
 当院で使用しているインプラントは世界でも有名な会社(ストローマン:スイス、スプライン:アメリカ)(患者様の体に使用するのですから、高くてもいい品質のものを!という理由でこの2社を選んでいます)ですが、その関連会社から一昨年に義歯専用インプラントが発売されました。
 導入してみたところインプラント体の直径が細いので、顎の骨の細い患者様にも植立できて良いインプラントでした、患者様からもよくかめると好評です。
 入れ歯でお悩みの方は相談してくださいね!

 ※この義歯用インプラントは下顎総義歯専用です。そのほかのケースの場合、今まで通りストローマンかスプラインインプラントで治療します。

2018年07月01日

歯のトラブルの元凶はTCHにあり‼

歯を失う原因の7割はむし歯と歯周病といわれています。この2つの病気は細菌が原因。つまり、むし歯も歯周病も食生活や歯磨きなどの生活習慣と密接に関わりを持つ、いわば生活習慣病です。そのため、生活習慣を改善することで、歯を失うリスクは大幅に軽減されるのです。
 むし歯と歯周病、この二つの治療法は確立したのですが、もう一つ困った病気が最近多くなってきています。原因は力(ちから)、パソコン・スマホ・ストレスなど…が原因なのでしょうか20年前より確実に増えています。本人に自覚がないことが多いので困ります。
 力といえば、歯ぎしり・くいしばりを想像しますが、実は上下の歯を無意識に接触させる癖も危ないのです!専門的にはTCH(上下歯列接触癖)といいますが、日中無意識のうちに上下の歯をくっつける癖のこと。
 TCHは顎関節症患者特有のものではなく、誰もが持ち得る、いわば口の余計な緊張癖です。そういうと強く噛み締めた状態を想像するかもしれませんが、短時間の噛み締めには、実はそれほど害はありません。問題なのは、軽くても長時間歯が触れ合っている状態。無意識に長く続けてしまうので、さまざまな障害(歯が折れる、義歯やインプラントが壊れやすくなる、歯周病が悪化する、舌痛症など…)を引き起こす要因になります。
【改善方法】
残念ながら、自覚するしかありません。
1.自分で歯が接触すると咀嚼筋が活動することを認識する。
2.家や職場に「歯をはなす」「力を抜く」などと書いたメモを多数貼る。
3.歯が接触すると離す癖を作る。気づくことにより、最終的には歯が接触すると条件反射で、無意識に離開させるようになる。


2018年05月30日

白くて安いからといって2

 鶏肉を料理するときにいつも思うのが皮を切るのは大変!やっぱり、動物でも植物でも表面は外部からの防御機構が備わっている。これは歯も一緒で、歯の表面のエナメル質にも防御機構が備わっていて、初期のむし歯なら再石灰化で治る可能性がある(ほんの初期のむし歯だけですが…)。しかし象牙質や歯根には防護機構がない!なので、いつも皆様に「むし歯は治らないから、痛みがでる前に受診してね!」というのです。
 つまり、エナメル質は大事!だから私の治療方針は、可能な限り削らない。しかし4年ほど前から厚生省は小臼歯のCAD/CAM冠(プラスチックと陶材を混ぜた樹脂)を保険適用にしてしまいました。たぶん歯科用金属の価格が高騰したこと、歯科材料会社のロビー活動が原因ではないかと考えているのですが、これがよくない!
 問題点は①歯を削る量が多い②精度が悪い③はずれやすい。利点としては①白い②金属アレルギーの心配がない の2点があげられますが、それを考慮してもよくない!
 当院ではすすめませんが、たま~に選択される患者様がいます。下の写真はその一例、左下の歯の痛みで受診された20代女性。むし歯が進行していたので、まずは神経の治療、その後にかぶせ物を選択してもらいました。
 かぶせ物の種類としては、①部分的な銀歯(保険内)②部分的な金歯(自費)③部分的な白い歯(自費:セラミック)④保険適用CAD/CAM冠を提示。彼女が選択したのは④…①②③を選んでくれたら侵襲の少ない治療ができたのに…と思いながら、歯を削りました…
 治療法を選択するときは①コスト面②審美面③健康面を考えなくてはいけません。保険適用CAD/CAM冠は患者様からすれば②審美面③健康面がとりあえずの利点(自費のCAD/CAM冠は材質・精度ともにオッケーです)歯科医院からすれば①患者さんが喜ぶ②保険点数が高いのが利点。他院のHPみていると、保険CAD/CAM冠を大々的に宣伝しているところもありますが、今後トラブルがでてくると思います。
④を選んでもちゃんときれいに治療はしますが、将来のこともよく考えて選択することを切に願います。
 エナメル質=皮膚=防御機構ですよ!


2018年04月30日

「おやしらず」について

私が在籍していた伊東歯科口腔病院では、歯科医師2・3年目になりますと抜歯・手術を専門にする部署に配属されます。つまり毎日毎日抜歯・手術の介助ばかりするのです。いったい何本抜くのだろう?と最初は数えていたのですが500本超えたあたりで数えるのをやめました。最近になって、この20年以上の歯科医師人生で何本の歯を抜いてきたのだろうと考えてしまいます。

 さて、このように親知らずと密接に関わりながら歯科医師人生を歩んできた私には、親知らずに関する相談がよくきます。
 
 「横向きの親知らずを抜いたほうがいい」と歯医者さんに指摘されました。いまはまだ歯ぐきがたまに腫れる程度です。それでも抜いたほうがいいんでしょうか?

 親知らずが歯を支える骨のなかに埋ったまま、隣の歯にひっかかって生えてこなかったり、間違った方向に生えてしまう「萌出異常」は、あごの骨格の発達が不十分な私たち現代人にとって、めずらしい症例ではありません。

 食べ物が軟らかく調理され、がんばって噛まなくても食べられるようになった結果、現代人のあごの骨格は昔よりも小さくなっています。生えるスペースが足りなくなり、最後に生えてくる親知らずの「萌出異常」も必然的に増えているのです。

 ただ、いくら歯科医師に指摘されたとしても、つらい自覚症状がないかぎり、「なぜ抜く必要があるのか」については、原因が歯ぐきの下に隠れていて直接見えないだけに、なかなか納得しづらい面があると思います。親知らずの抜歯ともなると、痛いし、腫れるし、たいへんですから。

 私は患者様に、萌出異常の親知らずがどんな悪さをし、どんな間題を生むのかについてご理解いただきたいと思っています。そして、痛い思いをなさるのですから、十分に納得して抜歯に臨んでいただきたいのです。



2018年04月20日

白くて安いからといって…

 最近、下の写真のようなケースが多くて頭を悩ませているので、今回は保険で適用されてる白い詰め物(コンポジットレジン)について説明しましょう。
 私は、「動機善なりや、私心なかりしか」を念頭に置いて治療方針をたてるようにしています。つまり利益ではなく、患者様の将来のために一番良い治療法はどれなのか?と考えながら治療法を提案します。しかし、良い治療法は時間と費用がかかる…
 コンポジットとは「混合の」という意味で、コンポジットレジン(以下CR)は、合成樹脂(レジン)にフィラー(ガラスやセラミックなどの鉱物の微粉末)を混合して作られています。このため、強度が高く色や透明感などが天然の歯に近いという特徴があります。このコンポジットレジン、20年前と比べると材料としてよくなってきているので、私も日常診療でよく使用します。しかし材料には適材適所があります。
 CR治療の利点は、①歯の削る量が少なくてすむ②色が白い③治療が一日で終わる④治療費が安い、などがあげられます。また、歯科医院としても歯科技工士に技工料を払わないですむので利益率の高い治療法でもあります。欠点は、①強度(過度な力がかかると壊れる)②水分(唾液などの水分があると歯と接着しない)③歯科医師の技術と誠実さで予後が大きく変わる…まあ③は他の治療でもですが、CR治療は特にでてしまいます。
 下の写真は、数年前に銀歯を白くしたいと受診された患者様の写真です。私は力のかかる大臼歯だったので自費のセラミックインレーをすすめたのですが…今回「歯がしみる」と受診された時の写真が右の写真。他の歯科医院で保険CR治療したみたいですが、強度不足で力のかかるところは欠けてすり減って象牙質がみえているし、隣の歯との接するところの形もよくなく清掃しにくいのでむし歯が進行している。う~ん悲しい…これからまた治療すると歯を削らなくてはいけないので、しみる可能性がでてしまう。
 「早い・安い・きれい」も患者様のニーズの1つですが、歯は自然治癒能力はないし、治療して一生もつわけではありません。治療法を選択するときは将来のことも考えてくださいね。


2018年03月25日

ブログはじめました。

はじめまして、院長の入佐弘介です。

今回、ホームページを刷新するにあたり、ブログはじめることにしました。

皆様よろしくお願いいたします。

2018年03月24日